詐欺メールの話 国税庁をかたる詐欺メールが届き、duckdns.orgの時点で怪しい

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先日、父のケータイ電話に、国税庁をかたる詐欺メールが届きました。国税庁と聞くと、公的なものかなと思ってしまいますが、怪しいのは、『…duckdns.org』というURLです。

迷惑メールや迷惑メッセージで届き、不正広告や詐欺サイトへ誘導するものでよく見かけるホームページアドレス(URL)が、duckdns.orgです。Duck DNSは、無料で多数のサブドメインが取得できるサービスで、詐欺サイトなどが多く利用していることで知られています。

Duck DNSは、ドメイン名と結びつけたIPアドレスを簡単に変更できるところも、悪用されてやすいポイントだと思います。プロバイダから割り振られたIPアドレスでも、インターネットへ接続する通信端末を再起動しなければ、IPアドレスは変わりません。

サーバーを自前で用意して、Duck DNSを利用しているんだと思います。自宅サーバは初期費用もかかり、稼働しっぱなしになるため電気代もかかります。一般的には、サーバーをレンタルした方が低コストで済み、メンテもしてくれるため楽です。

送信元の電話番号を調べたところ、迷惑電話などのリストにもありませんでした。詐欺に利用される電話番号は、使い捨てだと思うのですが、情報がないところをみると、新しいものなのかもしれません。

国税庁のホームページ(https://www.nta.go.jp)には、メニューのすぐ下に『緊急のお知らせ 不審なショートメッセージやメールにご注意ください』と書かれています。更新が、『令和4年10月18日』とあり、以前からあったのかもしれません。

そこには、『国税庁(国税局、税務署を含む)では、ショートメッセージによる案内を送信しておりません。また、国税の納付を求める旨や、差押えの執行を予告する旨のショートメッセージやメールも送信しておりません。』と書かれています。

ただ、国税庁の配信サービスやメールマガジンに登録している場合、e-Taxの利用にあたり、メールアドレスを登録している場合は、国税庁からメール案内が届くとも書かれています。ここが、ちょっと厄介なところかもしれません。

国税庁のホームページアドレスは、『https://www.nta.go.jp』なため、『…duckdns.org』と違う時点で詐欺と判断しても良さそうです。私の友人などは、メールを受信する際のメッセージルールに、duckdns.orgとあるメールをごみ箱行きに設定したところ、詐欺メールが激減したとも話していました。

ショートメッセージ(SMS)の場合、表示するURLの偽装はできないのですが。スマホやPCで受け取るメールでは、偽装する可能性もあるため、URLが正しくても注意が必要かもしれません。

父や母のケータイは、電話とSMSくらいしか使わないガラケーです。ネット接続の契約もしていないため、詐欺メールのURLを押しても、サイトが開くことはありません。

最近では、災害時の避難などでもスマホを使うような話があり、父や母もスマホにした方がいいのかなとも思っていたのですが。こういうことがあると、やはり、ガラケーが一番となります。

ガラケーが、まもなく使えなくなるという話なのですが、これは、3G回線のガラケーの話です。auは2022年3月31日に電波供給を停止、ドコモが2026年3月31日、ソフトバンクは2024年1月下旬です。今のところ、4G回線のガラケーについては、電波供給を停止する話は出ていません。

たまに、ガラケーからスマホへ乗り換えさせようと、ガラケーが使えなくなるという点を強調する宣伝広告もあるのですが。4G回線のガラケーへの乗り換えもできるため、注意が必要かもしれません。

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