これまで数多くのVRゲームをプレイしてきましたが、その中でも160時間以上遊び続けたのが、『The Forest』でした。
その続編として登場したのが、『Sons of the Forest』です。
VR化を待ち続けた末に、通常プレイへ
本作は2024年に発売されましたが、前作をVRでプレイした体験が非常に素晴らしかったこともあり、当初はVR化を待つという選択をしていました。
実際、VR対応を期待する声は多かったものの、公式対応は実現せず、非公式MODについても、現時点では実用レベルで遊べるVR化MODは存在しない状況です。
「VR化は現実的に厳しそうだ」と判断し、ようやく通常プレイで手に取ったのが正直な経緯でした。
最初は没入感不足…しかし徐々に感じる“正統進化”
プレイ開始直後は、VRではないこともあり没入感に欠け、「よくあるサバイバルゲームかな」という印象を受けました。
しかし、しばらく遊び続けるうちに、前作の空気感や満足感がしっかり受け継がれていることに気づきます。
島の不穏な雰囲気、探索の緊張感、クラフトを積み上げていく感覚は、まさに続編と呼ぶにふさわしい仕上がりです。
基本システムは前作踏襲、しかし立場と装備が大きく変化
ゲームの基本構造は前作と同様で、主人公は大自然の中に放り出され、クラフトと探索を繰り返しながら島の謎を解き明かしていきます。
前作では、航空機事故で墜落し、さらわれた息子を探す父親の孤独なサバイバルが描かれていました。
今作では、”行方不明の富豪救出任務に向かった特殊部隊員(または同行記者)”が主人公です。
この設定変更により、
- 軍用装備が使用可能
- 戦闘スタイルがより攻撃的
- 銃器を活かした立ち回りが可能
と、サバイバルの質が大きく変化しています。
仲間の存在で激変するクラフト体験
今作最大の進化点の一つが、最初から仲間がいることです。
遭難時に耳を負傷した隊員が同行し、指示を出すことで、
- 木を切り倒す
- 丸太を運ぶ
- 建築作業を進める
といった作業を任せられます。
前作では小屋一つ建てるのも重労働でしたが、本作では二人がかりで効率よくクラフトでき、テンポが大幅に向上しました。
ただし、ロープやテープなど「拾いに行く必要がある素材」が必要になると作業が止まるため、そこはプレイヤーが補助する必要があります。
丸太クラフトの自由度が圧倒的
本作のクラフトで特に驚かされたのが、丸太の扱いの自由度です。
- 縦切り・横切り
- 先端を尖らせる
- 立てる・寝かせる
- 壁を壊して拡張する
といった加工が直感的に行え、完成後の建物ですら作り変えられます。
自由度が高い分、最初は戸惑いますが、慣れると「自分で作っている感覚」が非常に強くなります。
人食い民族の進化と、複雑な感情
敵となる人食い民族も大きく変化しました。
今作では、大人だけでなく少年少女の個体も存在し、体格や行動も多様です。
襲ってくるため倒さざるを得ない存在ではありますが、
- 恐れ
- 仲間を失った悲しみ
といった感情表現が細かく描かれ、単なる敵以上の存在として描写されています。
極限のサバイバルという設定上、こちらも人食いを行える点は前作同様で、考えさせられる部分でもあります。
もう一人の仲間「バージニア」の存在

本作には、もう一人重要な仲間がいます。それがバージニアです。
腕と脚が3本ある変異体のような姿ですが、敵対行動は取らず、徐々に距離を縮めることで仲間になります。
武器をしまった状態で接し、時間をかけて信頼関係を築くと、
- 焚火のそばに座る
- 近くで眠る
- 食料を持ってくる
といった行動を見せるようになります。
仲良くなると、拳銃やショットガンを渡すことが可能です。
驚くべきことに、バージニアが撃つ銃は弾数無制限。
弾薬が貴重な環境では、非常に心強い存在です。
ただし注意点もあり、
- 敵に倒された場合は救助で復活
- 誤って自分が倒すと完全死亡(復活不可)
という取り返しのつかない要素もあります。
洞窟探索は完全ソロ

耳が聞こえない隊員やバージニアは、洞窟内部までは同行しません。
洞窟探索は完全に一人で行う必要があり、ここは前作同様、緊張感の高いパートです。
淡々と進む物語と、気楽なプレイ感
本作の個人的な魅力は、物語が感情に訴えすぎない点です。
先が気になって仕方ないタイプのストーリーではないため、
- 気楽にサバイバル
- ひたすらクラフト
- 拠点作りに没頭
といった遊び方がしやすくなっています。
筋力成長やアーティファクト要素
戦闘や伐採を行うことで筋力が上昇し、体力にも影響する成長要素があります。
また、島の各地に散らばる破片を集めることでアーティファクトが完成しますが、エンディング選択次第では完成しません。

アーティファクトの効果は、
- 建物を金色にする
- ワープポイントを使った瞬間移動
など。ただし、もっと早い段階で使えればというのが正直な感想です。
建築破壊オフで安定プレイも可能
設定で建物破壊をオフにすれば、敵襲時も建物に逃げ込めるため、クラフト重視の安定プレイが可能です。
総評 大自然×クラフトを楽しみたい人に最適
『Sons of the Forest』は、
- 広大なオープンワールド
- 自由度の高いクラフト
- 適度な緊張感のサバイバル
をじっくり楽しみたい人に向いた作品です。
島に散りばめられた謎や探索要素も多く、腰を据えて遊べるサバイバルゲームとして、高い完成度を感じました。
Sons of the Forestの『ここが凄い!』
・シングルプレイでも、頼れる仲間が2人
・仲間がいる分、材料が集めやすく、クラフトのテンポが良い
・1本の丸太を細かく切り分け、いろいろできる
・棒や丸太で作ったものが、分解、再利用可
・オープンワールドで島が広く、怪しげでミステリー感もある
・人食い民族の反応がリアル、怯えたり、やられた仲間を悲しんだり

