奇妙な体験 3.変な出来事にも動じず、そんなものと思えれば

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占い師の先生から聞いた呪いの話は、当時は、全く驚きませんでした。それは、霊媒師と揉めた状態が長く続いており、心当たりがあったからだと思います。

問題は、それで、どうなったかなのですが。最初に気になったのが、ニオイです。これは、母が真っ先に気づき、揉めた原因でもある仏壇から、妙なニオイがすると言い出し、仏壇の扉を閉じるようになります。

霊媒師のおっさんが、仏壇が家にないため、私の病状が悪いと言い、仏壇を買わせようとします。父は、霊媒師のおっさんを間に挟めば、仏壇を高く売り付け、『ピンハネ』しそうだと感じ、先回りして、仏具屋へ行き、購入したものです。これに、霊媒師のおっさんは、顔を赤らめ激怒します。

揉めつつも、仏壇の中にまつる本尊、真ん中に置く仏像は、おっさんの宗派のもので、我が家の先祖代々のものではないです。しかも、最初に本尊をまつる際、魂入れのため、拝むんですが。それも、この揉めているおっさんがしています。

そんな仏壇から、変なニオイがするのですが。しばらくして、母は、おっさんのニオイじゃないかと言い出すようになります。それで、扉を閉めるのですが、父は、基本的に、そういうものを全く信じないタイプなため、扉を開けては、水、お茶、ご飯を父がお供えしていました。父が出勤すれば、母が仏壇の扉を閉め、父が帰宅すれば、仏壇の扉を開けるという感じです。

早朝、父がいつものようにお茶を新しいものに変えようとしたところ、大きな声を上げて驚き、家族を呼んでは、お茶の中を覗くように言います。私が覗いたところ、お茶をお注ぐと、緑色のものが底に溜まるのですが、それが、我が家の家紋のカタチになっていました。これが、起こったのは、一度だけです。

我が家の家紋は、単純な円ではなく、いくつかの図形が集まったようなものです。それが、誰かが狙って作ったかのうに、お茶の底にあり、これには、私も驚きました。

たまたまにしては、出来過ぎていて、先祖が守ってくれているのかなとは思ったのですが。有難いような気はしたものの、冷めたところもあり、そういうものかなという感じで、これは、基本的に家族全員が信心深くないからかもしれません。

この頃には、母の幻聴も酷く、選挙の街宣カーの声、廃品回収の車の音声などでも、自分を呼んでいるように聞こえ、騒ぎ出します。これは、ノイローゼのような状態だったんだと思います。

私自身は、朝、喘息の発作をよく起こしていて、ある日、夜中に目が覚めてしまい、朝まで起きていたところ、午前3時半から4時の間で、誰かの声が壁から聞こえ、耳を近づけたところ、お経を読み上げるようなものでした。

その壁の向こうは、外なので、庭になります。庭で、誰かがしゃべっていれば、同じ様に聞こえそうですが、時間も時間なので、ぞっとしたことを覚えています。

恐らく、左耳で壁の声を聞こうとしたためだと思うのですが。今でも、何か不気味なものを感じた時には、左頬だけ、鳥肌が立ちます。これは、霊的なものを感じ取って、そうなるのではなく、単純に不気味なものを感じると、そこが反応してしまうようです。

家の中で変なことが起こるようになると、薄気味悪い曇天のような雰囲気が漂います。家の中でも落ち着けなくなり、何に対しても過敏に反応してしまったり、精神がすり減った状態になります。

変な事が、1回だけなら、たまたまで済ませられるのですが、回数が増えてくると、そうもいきません。ただ、占い師の先生からも、余計なことは考えず、意識しないよう言われていたため、そんなものと受け流すよう心掛けていました。

このような状況を振り返ってみると、仕組みのようなものがあるような気がします。私の勝手な解釈なのですが、それについて、次回、まとめてみようと思います。

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