アトピー性皮膚炎が治らない意外な理由、どうすれば治るかが書かれているのが、渡辺晋一 著 『間違いだらけのアトピー性皮膚炎診療: なぜ日本の患者は治らないのか,どうすれば治るのか』という本です。
この本を読むと、本のタイトルが控えめに感じるほど、内容としては、衝撃的なものです。これが真実だとすると、通っている皮膚科に不信感を抱きそうです。
内容としては、日本のアトピー性皮膚炎診療は、世界標準の短期間にステロイドを使用するものと違い、ステロイドへの偏見から長引く治療が主流になっているというものです。
これが、専門医ながら、根拠なくステロイドを避けるという話もあり、それが、そう仕向けられたものかもしれず、どこかに利益が生じることを考えると闇は深いように感じます。
ステロイドを処方しながら、ダイレクトに効果が出ないように塗るというのも、考えてみたら不自然な気もします。
この本を読むと、効果的なステロイドの使用法が分かるため、日本のやり方に疑問を持つようになります。
皮膚科に通う方なら、感じたことがあると思うのですが。どこの皮膚科も、開院前から人が並んでいるところが多いです。内科、眼科、歯科、整形外科などと比べても、やはり、皮膚科は、どこも多い印象があります。
この本は、アトピー性皮膚炎に悩まされている私の友人から薦められて読みました。
友人は、こんなことのために、長々と治療を続け、治りもしないことに付き合わされていたのかと憤りを感じていました。
この本の通りに、市販の薬を使った結果、確かに、みるみる良くなりました。肌の赤みも治まり、体中を掻きむしることもなくなったようです。
ただ、このやり方だと、自己責任で治療することになり、私自身は、不安に感じるところはあります。間違った治療を続けるよりは、自分でというのも分かるのですが。
アトピー性皮膚炎が酷くて、どうにもならないという方なら、一読する価値があると思います。