朝、昼、晩の日に3度、時間が来ると当たり前のように食事しています。子供の頃から、朝食を抜いてはダメと当然のように言われてきました。
これに対し、食べ過ぎず、空腹の状態が体を健康にし、若返らせると説くのが、南雲吉則 著 『空腹が人を健康にする』という本です。
夕食のみの1日1食、一汁一菜、野菜も皮ごと、魚も皮ごと食べ。ご飯を食べたらすぐに眠り、夜10時には寝て早朝に起きるのが良いと説き、空腹により活発になるサーチュイン遺伝子の話は、興味深いです。
1日3食は、満足に3食食べれなかった頃の話とも書かれており、野生の動物を見ても、お腹が空いたときに獲物を取り、それを食べていることを思うと、朝昼晩と決まって食べるのは、不自然なのかもしれない。
この本を読むと、食べることが必ずしも良い事だとは思えなくなり、食欲の有無にかかわらず、決まったように3度の食事をしていることに、疑問を感じるようになります。
有名人では、タモリさん、ビートたけしさん、GACKTさんが、1日1食。芸術家として知られる 片岡鶴太郎さんは、1日2食です。
誰もが知る有名人が、1日3食ではないことからも、1日3食と決めず、食生活を自身のライフスタイルに合わせる柔軟さが必要なのかもしれません。
この本は、食欲旺盛な若い世代が読んでも、ピンと来ない内容かもしれません。ただ、中年から上の世代で、どうも慢性的に体調が悪く、活気がないと感じている方なら、健康への大きなヒントになりそうな本です。