エイミー・モーリン 著 『メンタルが強い人がやめた13の習慣』 悪習をやめれば、強いメンタルになるという本

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13の悪い習慣を挙げ、それらをやめれば、強いメンタルになるというのが、エイミー・モーリン 著 『メンタルが強い人がやめた13の習慣』という本です。

この本では、悪い習慣の理由についても書かれており、その習慣を改めるため、どのようにすればいいかも分かります。

13の習慣の中で、特に気になったのが、最初の方に書かれていた『自分を哀れむ習慣をやめる』と『自分の力を手放す習慣をやめる』です。

『自分を哀れむ習慣をやめる』は、自分を哀れむことで、恐れているものと向き合わず、自分の行動に責任を負わず、時間稼ぎにもなるとあります。

これは、ネガティブな感情が膨らみ、物事に受け身になり、時間の無駄でもあるため、やめるべきという話なのですが。自分を哀れむ状況が、どの程度、酷いものかにより、違いがあると思います。

自分一人では、非常に困難な状況でも、積極的に取り組むよう促すことになり、これが、精神的に追い込んでしまいそうな気がします。メンタルが強い人の習慣ということを心に留めておく必要があるかもしれません。

『自分の力を手放す習慣をやめる』は、他に選択肢が無く、無理やりやらされているように感じていても、実際には、選択しているというものです。

仕事を例に書かれており、仕事に行かなければならず、他に選択肢がないように感じますが。実際には、出勤しないという選択肢もあり、お金が貰えず、仕事を失う可能性があるにしても、これも選択肢の一つになります。

仕事に行くという選択を自分がしていることに気づけば、すべては自分で選べるという気持ちになり、晴れやかな気分になるとあります。

自分自身でやらなければならないと思うため、あたかも強引にやらされているような気分になるのですが。

自分に選ぶ権利があり、自分で決めたから仕事に行くと考えられたら、受け身ではないため、物事に前向きになれそうです。

自分では、どうにもならないと諦めることが、メンタルに大きな影響を与えるのが分かります。

『人の成功に嫉妬する習慣をやめる』は、個人的に共感できる内容でした。成功した人が、どれほどの努力を積み重ね、どれほどの犠牲を払ったかを考えたら、自分も同じようなことができるのかという話です。

成功したことだけに目を奪われるのではなく、そこに至る経緯を踏まえて考えるべきなのが分かります。

この本には、現状維持は新たなことが学べない、過去を引きずればチャンスを失うなど様々あり、やめるべき習慣は、誰にでもいくつかは当てはまりそうなものばかりです。

この本の通りに全てを行うのは、個人的には厳しく感じます。ただ、それらの習慣を続けていたとしても、こういうものだからと理解していたら、悪影響を大分抑えられるような気がします。

ネガティブな発想に囚われ、自分は不幸だなと感じる方が読んだら、別の選択肢に気づき、たくましく生きる切っ掛けを与えるような、そんな本でした。


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