自信がある人というのは、自分の考えに従い、すみやかに決断し、周りの意見に流されないというイメージがあります。自信を持って自分の人生を生きる姿は、たくましくもあり、憧れもあります。
そんな自信が、どういうものなのか、どのようにすれば身につくのかが分かるのが、リチャード・ニュージェント 著 『どんなときも絶対折れない自分になる 自信の秘密50』という本です。
自信を持つための様々な方法が書かれているのですが。読んでみると自信がある人は、どんな人なのかが理解でき、自信が持てるかどうかは、ちょっとした考え方の違いなのが分かります。
この本によると、自信がある人とは、自信が無い時に、思い悩まない人と書かれています。これは、自信がある人は、常に自信があるのではなく、自信が無くても、それを自分の行動の結果に結び付けないためです。
自信が無いことに、大きな意味を見出さないため、自信が無いことに思い悩むことがありません。こうなると、自信が無い状態を気にしなければいいように感じます。
この本では、自信が持てる考え方が、いろいろ紹介されているのですが。興味深いのが、自信が沸いた状態を意識するというものです。
日々の生活で大きな自信を感じた瞬間、成功したことを意識する習慣をつけると良いとあり。毎日書き留めたり、前日の自信が沸いた瞬間を書き出せば、ポジティブになるとあります。
他人から高く評価されたことを自分の自信につなげるのは、大きな障害になるため、自信をつけるための自分なりの方法を持つよう求めています。
誰かに褒められることで自信はつくものですが。周りに褒め上手な方がいない限り、そうそうあることではありません。
自分で自分を褒められることを見つけ、それにより自信が持てるようになれば、周りの影響を受けない強い自信が持てます。これは、自己評価を高くすることともつながりそうです。
考え方として、役に立ちそうなこととしては、問題が解決しつつあると思えれば、自信が持てるようになるという話があります。
理想的な未来を10とした場合、今の自分は、どこかを考え、5だったら、半分のところに来ているとなり、そう考えると大きく変わるとあります。
これが、例え1だったとしても、0ではなく1なため、困難な状況でもうまくいっていることがあると分かり、問題に取り組めているとなります。
考えてみると、余程、自分に厳しい人ではない限り、目標に向かって、0の状態とはならない気がします。
自分ができていることに目を向ければ、意外とやれているという感覚になり、少なくても自信が無い状態からは、抜け出せそうです。
心当たりがあることとしては、自信がある人の真似をするという方法もあります。脳は、現実と強いイメージの区別がつかず、自信がある人の性格を真似れば、自分のことのように反応するとあります。
映画やドラマ、好きなアーティストなどを見ることで、その人になったような気分になるのですが。これを上手く活用すれば、自分の自信につながることになります
この本には、自信が持てるテクニックが数多く書かれているため、自分に合ったものが見つかれば、簡単に自信が持てるようになりそうです。
読んでみて、自信が持てるかどうかは、ちょっとした考え方や捉え方の違いのようです。
時間が無いと感じ焦ったり、全然できていないとイライラしてしまう方が読んだら、考え方が一変しそうな、そんな本でした。