感情の仕組みを理解し、ちょっとした習慣が自分の心を強くするというのが、飯山晄朗 著 『超メンタルアップ10秒習慣~心がどんどん強くなる』という本です。
感動の涙を流すことで、ストレスに強くなるという話があります。涙が、交感神経から副交感神経へのスイッチの役割を果たし、涙を流すことで副交感神経が優位になり、緊張がほぐれ、リラックスすると書かれています。
感動は、自身の体験に限らず、本や映画を見て感動したり、スポーツ観戦で感動しても効果があるとあり、感動の涙は、様々なものを利用すれば難しくないことが分かります。
この他、人を称賛することで、心のブレーキを外すという話も、意外な内容で興味深く。自分がうまく行かず、成功した人を称賛できない場合、この感情が、自分が成功しそうな時に、心のブレーキとなるというものです。
脳は、他人に対しての感情と自分への感情を同じものとして捉えるとあり、それが、心のブレーキになるという話なのですが。
これに対して、脳には、入力よりも出力を信用するという性質もあり、他人の功績を言葉と態度で喜びを表せば、心のブレーキが外せるとなります。他人の成功を一緒に喜ぶことができれば、周囲との人間関係も良くなりそうです。
プレッシャーを感じたら、喜ばせたい人の顔を思い浮かべるという話もあり。心の支えとなる人への感謝や恩返しの気持ちが、プレッシャーから解放するとあります。
試合後に行われる 選手のインタビューにも、感謝の思いが語られることが多いのですが。これは、試合中のプレッシャーとも関係があるのかもしれません。
感情は、心身に大きな影響を与えるため、これを上手くコントロールし、活かすことができれば、どのような状況においても、自身の能力を遺憾なく発揮できそうです。
この本は、4コマ漫画もあり、わかりやすい文章で解説されています。専門的な堅苦しいものより、気軽に読めて役立つものという方には、特に良さそうな本です。