香山リカ 著 『気にしない技術』 自分が悪いと思い過ぎないようにする本

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様々なことが気になって仕方なく、後悔や罪悪感にさいなまれ、精神的に耐えがたい状態の時に、どのように考えるべきかが書かれているのが、精神科医 香山リカ 著 『気にしない技術』という本です。

悪いイメージが強い『いい加減』や『テキトー』という言葉を肯定的にとらえ、良いことと意識を変えるような内容です。

大人がマンガを読んで何が悪い、ネガティブ思考でもいいじゃない、話さなくてもコミュニケーションは取れるなど、自分はこうだからダメと感じていたことが、180度変わります。

一般的に悪いと思われてることは、よくよく考えれば、良い面もあり、気に病むことではないことに気づかされます。

この話は、精神的に追い詰められ、視野が狭まり、悪い方へどんどん考えてしまう時には、違った考え方を提案され、否定されていた部分が肯定されるため、大分、気が楽になりそうです。

精神科医が書いた本というと、専門用語が飛び交い、堅苦しい内容で読みにくいものと思われそうですが、この本は読みやすいです。内容が内容だけに、読み手を選ぶところは、あるかもしれません。

この本を読むことで、客観的に自分を見つめ直す切っ掛けになり、無意識に気にし過ぎていたと気が付くだけでも、自分を変える大きな一歩と言えそうです。

ただ、心が深く傷ついた出来事が根底にあり、それが元で、周りが気になり、自分を責めてしまう場合には、違ったアプローチの方が良いかもしれません。

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