藤平 信一 著 心と体が自在に使える「気の呼吸」 自身の能力を発揮するためのテクニックが分かる本

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呼吸法や意識の置き方を知ることで、自身の能力が十分に発揮できると説くのが、藤平 信一 著『心と体が自在に使える「気の呼吸」』という本です。

この本では、つま先立ちし、ゆっくりかかとを落とした状態の『正しい姿勢』から始まり、全身の力を抜く方法、いくつかの呼吸法、意識の置き方などが分かりやすく紹介されています。

姿勢については、ただの気をつけの場合、背中を伸ばすなど上半身に意識が向ていており、余分な力が入ることでバランスが崩れやすく、不安定な状態。

それが、つま先立ち後の『正しい姿勢』になると、意識が足先にあり、余分な力が入っていないため、バランスが崩れ難い安定した状態という話になります。

力を抜く方法では、下に下げた手をぶらぶらと振るにしても、水を払うように、心地よくとあり、呼吸法では、花の匂いを嗅ぐようになど、イメージとして分かりやすく伝わってくるものがあり、自分に合わせてという優しい雰囲気もあります。

他の呼吸法に関する本では、こういうやり方と決めて書かれているものもあり、どこか押しつけがましい印象を受けるのですが。この本は、違います。

臍下(せいか)の一点に意識を向けることで心が静かになるというものなのですが。お腹に力を入れた時に、力が入らない部分となり、力みの及ばない場所となるのですが。力を抜くことの大切さが、この本から伝わってくるため、腑に落ちる感じがしました。

スポーツする人の方が、この本を読むことでの成果が分かりやすく表われそうですが。日常生活においても、緊張せず、力みのないリラックスした状態は、心身への良い影響があるため、誰にでも役立ちそうです。

この本には、大谷翔平、山本由伸、話題の佐々木朗希など日本人選手が所属する ロサンゼルス ドジャースの話もあり、誰もが聞いたことがあるような有名人の話もあるため、堅苦しくないポップさがあり、非常に読みやすい本でした。

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