川野泰周 恩田勲 著『心の勢いの作り方』 欧米人と日本人の違い、モチベーションんが上がらない原因を解き明かし、悩まずにすぐやる人になる本

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欧米人と日本人の違いに触れながら、マインドフルネスとモメンタム(心の勢い)を組み合わせることで、やる気や活気がある人になれるというのが、川野泰周 恩田勲 著『心の勢いの作り方』という本です。

マインドフルネスは、過去の失敗や未来の不安などを断ち切り、心を今の状態に向けることで、ストレスや不安を取り除き、心を癒すというものです。

これまで、マインドフルネスを行うことで、脳が活性化し、ストレスにも強くなり、パフォーマンスが上がると一般的に言われていたのですが。

この本によると、欧米人の場合、マインドフルネスを行うことで、やる気が起こり、元気になるものの、日本人の場合は、マインドフルネスとモメンタムを組み合わせなければ、そうならないとあります。

その原因が、欧米人は、もともとポジティブな人間であり、日本人は、自己肯定感が低く、目的意識も薄いからだそうです。

興味深い話としては、香港教育大学で行われた6ヶ月間のアンケートでは、マインドフルネスのレベルが上がれば、物事を先延ばしにするクセが低下するとあります。先延ばししたくなる状態は、心の状態が下がっている証なのかもしれません。

この本では、マインドフルネスは、心がマイナスの状態からニュートラルへ戻るものの、プラスの状態まで引き上げるには、モメンタムが必要と説きます。

モメンタムを高める方法として、心から楽しく、面白いと感じるものを素直にやることあり、これは、趣味を持つ人がモメンタムが高いことからも分かるとあります。

趣味がある方がいいと思い、強引に趣味を作ろうとしても、感情が伴っていなければ、モメンタムへの効果はありません。

自分に馴染みのないことのマニアと一緒にいることで、不思議と自分のモメンタムも上がるとも書かれていました。

どんな趣味でもいいのですが。趣味がある人は、その趣味に関係ないことであっても、比較的やる気を持って取り組めるようです。

他には、昔、やる気に満ちていた頃に聴いていた曲を再び聴くことで、当時の状態を呼び覚ますことができるともあります。

四六時中、触ってしまうスマホについては、脳を疲れさせ、マインドフルネスの天敵とも書かれており、確かに、うなずけるところがあります。スマホは、常に近くにあるため、習慣化しやすく、それも良くなさそうです。

この本では、マインドフルネスのやり方も紹介しており、それを踏まえて、モメンタムも養い、活気がある人になれるというものでした。

なんとなく、やる気がなかったり、何をやるにも気が進まず、面倒と感じる時には、読んでみると原因と解決法が分かり、気持ちが切り替わる切っ掛けになる本です。


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