加藤諦三 著「やる気がでない人」の心理学 消極的になる考え方を突き付けられ、自分自身を改める切っ掛けになるような本

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なぜ、やる気が起きないのか、どういう考え方に問題があるのかを書いているのが、加藤諦三 著 『「やる気がでない人」の心理学』という本です。

海外で何かあったときの日本人の消極的な行動を引き合いにだしたり、英語が原文のまま引用されており、正直、テンポ良く読めないところがあるのですが。それでも、どこか考えさせられるところはあります。

問題が起きたときに、解決できる可能性があるにもかかわらず、行動しようとせず、どうせダメだとすぐ諦めたり、行動したくないがために、その行動が無意味と論理的に考えたり、それがやる気のない人とあります。

何かをやらなければならない時に、労を惜しむことはあります。それは、今、やるべきことなのかと考えるからであり、これは、単純に面倒から逃げているとも言えなくもないです。

この本には、こういう考え方をする人、こういう行動をする人は『やる気がない』と断言されるのですが。やる気がない人が、やる気を出すためには、どうしたらよいかについては、特に触れていません。

この本を読むと、鏡を見せられたような、身につまされる思いがします。個人的には、このように考えるから、やる気がないと突き離されているような印象を受けます。

これを踏まえて、そうならないように、自分自身で心掛ける方なら、この本は役に立ちそうですが。何か問題をかかえ、塞ぎ込んでいるような辛い時に読むと、逆にイライラするかもしれません。

精神的に落ち込んでいる状態ではなく、漠然とやる気がない時に読むと、考え方を改める切っ掛けになるような本だと思います。


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