短い文章を巧みに使い分け、相手に興味を持たれやすい書き方を紹介するのが、中谷彰宏 著 『「ひと言」力。サッと書いて、グッとくる99の方法』という本です。
メール、メモ、ブログ、メルマガなど、それぞれをカテゴリー別に分け、それらの特徴を活かしながら、効果的な書き方を説き、多くの人に読まれやすい書き方にも触れています。
一から全部読むというよりは、自分にとって必要なところだけ読んでも良さそうです。短い文章でも人に与える影響は大きく、言葉の気遣いが、いかに大事かも分かります。
ブログのところでは、読み手の状況を意識し、読みやすいようにハードルを下げること、そして、内容自体は、似たようなものがない オリジナリティがあるものが一番となります。
当たり前の話に聞こえますが。誰に影響されるでもなく、素直に思ったことを書けばよく、それがマネのない独自のものです。考えの受け売りではなく、ストレートなやり方がいいという話になります。
文章の書き方では、余白、『….』、『?』、『!』、『(笑)』などについても書かれています。個人的には、世代でも使い方に違いがあり、意見が分かれるところだと思います。これについては、一概には言えないような気がします。
この本は、読むだけなら大して時間はかかりません。上手く書くためのポイント、書く上での心がけなどが詰まっており、ふとした時に見返して、気持ちを新たにとなります。
メールやブログなどを長年使い、文章によるコミュニケーションに長けている方なら、この本を読んでも、驚くようなことはないかもしれません。
ただ、短い文章によるコミュニケーションでは、こちらの気持ちが相手に伝わり難い、実際に会った時と文字のやり取りでは、どうも感じが違うという方なら、この本は、結構、役に立ちそうです。
SNSが盛んで短い文章が飛び交う時代なため、ちょっとした言葉のテクニックがあるかないかは、大きな差になるのかもしれません。