スポーツすることで、IQが高まり、ここぞという時、本番で力を発揮できるというのが、苫米地英人 著『本番に強い脳と心のつくり方』という本です。読んでみると切り口が変わっていて、興味深い内容でした。
スポーツは、脳を鍛える良いトレーニングになり、健康やストレス解消などのためにではなく、脳のためにやるべきというものです。
緊張にも、集中力が高まるものもあれば、不安をかきたてるものもあり、様々なのですが。一流のアスリートがどのように向き合い、強いプレッシャーの中で最高のパフォーマンスを発揮しているか、その秘訣のようなものが書かれています。
それが、スポーツを通じて、トレーニングできるのですが。スポーツには勝ち負けがあり、多かれ少なかれ、緊張を強いられるものです。eスポーツも含めて、スポーツ以外で、このような状況に身を置くことは、なかなかありません。
脳が働き、体が連携して動くということになると、体を動かすことがスポーツに関係するため、スポーツが、いかに大事かというのも伝わってきます。
この本は、八方美人な書き方ではないため、多少の違和感を感じる方がいるかもしれません。読んでみると、内容が濃く感じられ、ためになる部分が多かったです。
大分前の話なのですが、中学生の女の子が、『運動には自信があるけど、勉強はバカだから全然ダメ』と話していて、『運動するのも勉強するのも、脳の働きだから。興味が持てるものがあれば、勉強もできるから心配しないように』と話したことがあります。
スポーツは得意だけど、他は全然ダメと思いがちな学生は、意外と多いように思います。スポーツは、体を鍛えるだけではなく、脳も鍛えているという意識が芽生えれば、もっと積極的に、スポーツ以外の事にも、向き合えそうです。
文武両道は、才能があり、限られた人だけと思っていたのですが。スポーツが、脳に良い影響を与えるなら、そう特別なことではないのかもしれません。