容量44GBの理由が分かる“本格VR戦争FPS”
Meta Quest 2で『Medal of Honor: Above and Beyond』をクリアしました。
最初に起動したときは「少しグラフィックが荒いかな?」と感じたのですが、シングルプレイを進めるにつれて、その印象は大きく変わりました。
派手さよりも、戦場の空気感や作り込みの細かさでじわじわと良さが伝わってくる、そんなタイプのVR FPSです。
VR単体ゲームとしては異例の「44GB」超え
このゲームの価格は3,990円。
Meta Quest 2向けのスタンドアロンVRゲームとしては高めですが、それ以上に驚くのがストレージ容量44.0GBという数字です。
現在、VRヘッドセット単体で動くゲームの多くは1~5GB程度のものが多く、10GBを超えると「大作」と言われる中で、44GBはまさに異例。
PS4やPCゲームなら普通の容量でも、スタンドアロンVRとしては別格のボリュームです。
PC版は184GB!それをQuest 2で動かしている衝撃
このタイトルはクロスバイ対応で、
Meta Quest 2で購入するとPC版(Oculus PC)も同時に入手できます。
ところがこのPC版の必要容量は184.6GB。
それだけ高精細なアセットを使っているゲームを、Meta Quest 2用に44GBまで圧縮して動かしており、技術的にもかなり無茶をしてそうです。
私はPC側に
MSI GeForce GTX 1080 Ti GAMING X 11G
を使っていますが、PC版も問題なく動作しました。
ただし、GPU・CPUともにそれなりのスペックは要求されます。
グラフィックは粗めでも、戦場の没入感は十分
Quest 2単体版は、確かに他のVRゲームと比べるとCGは少し荒めです。
ただ、プレイしているうちに不思議と気にならなくなります。
むしろ、
- 戦場のスケール感
- 兵士の動き
- 武器や装備のディテール
といった部分がよくできていて、VRとしての臨場感は高めです。
リアルすぎない分、グロさや生々しさが抑えられ、
長時間プレイしやすいバランスになっているのも好印象でした。
出撃前の兵站エリアがとにかく細かい
このゲームの面白さは、戦闘だけではありません。
ミッション前に入る兵站(へいたん)エリアの作り込みが非常に細かいです。
ここでは、
- 実際に銃を試し撃ちして装備を選ぶ
- 敵兵の軍服を見て階級や部隊を確認
- 作戦模型でミッションの流れを把握
- マネキンで敵の動きを再現
といったことができます。
まるで博物館と軍事基地が合体したような空間で、VRならではの体験になっています。
リロードもフル手動。リアルな銃の扱い
銃の操作も非常にリアルで、
- マガジンが空になったら抜く
- 新しいマガジンを差し込む
- ハンドガンならスライド
- ライフルならレバー操作
というように、実際の銃とほぼ同じ動作が必要になります。
弾切れになれば撃てなくなるため、
倒した敵の武器を奪ったり、フィールドに落ちている弾を拾ったりしながら戦うことになります。
この「弾が尽きる恐怖」が、VRで体感するとかなり緊張感があります。
シングルプレイは7ミッション、どれも長い
シングルプレイのミッションは全部で7つ。
ただし、1つ1つが非常に長く、実質的には10時間以上のボリュームがあります。
セーブは自動のチェックポイント制で、
中断しても直前のポイントから再開できるので安心です。
内容も、
- 空挺降下(パラシュート)
- 潜水艦ミッション
- スキーでの脱出
- 戦車・戦闘機の登場
など、シチュエーションが次々に変わり、飽きにくい構成になっています。
物語は淡々、昔の戦争ドラマのような雰囲気
ストーリーはありますが、感情を大きく揺さぶるタイプではありません。
雰囲気としては、昔の白黒戦争ドラマ
『Combat!(コンバット)』
のような、淡々と戦場を描くスタイルに近いです。
派手な演出や泣かせ要素は少ないですが、
その分「戦場の日常」をVRで体験しているような感覚になります。
日本語字幕あり。右手首の指示が便利
音声は英語ですが、日本語字幕に対応しています。
戦闘中は字幕を読む余裕がないこともありますが、
右手首に「次にやるべきこと」が常に表示されるため、
指示を聞き逃しても迷わず進めます。
身長が反映されるのが地味に面白い
このゲームではプレイヤーは中尉という設定なのですが、
実際の身長がVR内に反映されます。
私の身長は173cmですが、
周囲のアメリカ兵やドイツ兵は185cm以上あるようで、
会話シーンでは見下ろされる感じになります。
これが妙にリアルで、「外国人部隊に混ざっている感」が出ていて面白かったです。
マルチプレイ&サバイバルも搭載
シングルプレイだけでなく、
- マルチプレイ
- サバイバルモード
もあります。
サバイバルでは拳銃1丁でスタートし、
四方から押し寄せる敵を倒し続けて、どこまで生き延びられるかを競います。
マップも広く、
「どこから撃たれるか分からない緊張感」がVRだと本当に怖いです。
まとめ Quest 2でもここまでの戦争VRが遊べる
『Medal of Honor: Above and Beyond』は、
- Quest 2単体で遊べる
- シングルプレイが長い
- 武器操作が本格的
- マルチプレイ&サバイバルあり
という点で、VR FPSとして非常に完成度が高い作品でした。
最初のグラフィックの粗さで敬遠してしまうのは、正直もったいないです。
プレイすればするほど、「この44GBの意味」が分かってきます。
Meta Quest 2で本格的な戦争FPSを遊びたい人には、間違いなくおすすめできる一本です。



