古い家で続く床下修理 週末DIYで見えてきた施工のクセ
週末になると、古い家で床下修理を行っています。
床下に潜って作業をしていると、単なる修理にとどまらず、家を建てた当時の大工さんが「どのように考えて作ったのか」「どこで判断を誤ったのか」まで見えてくるようになりました。
古い家の床下修理は、想像以上に学びが多く、同時に難しさも感じています。
昔の家に多い床下構造 土の上に石、その上に木材
この家は、築年数がかなり経っているため、基礎は現在主流のコンクリート基礎ではありません。
土の上に平らな石を置き、その上に床を支える太い木材を立てる、昔ながらの構造です。
この構造自体が悪いわけではありませんが、施工精度や経年変化による歪みが、そのまま床の不具合につながっているケースも多くあります。
問題の中心は掘りごたつ 施工精度の低さが露呈

掘りごたつ周りのコンクリートが雑に作られていた
部屋の中央には掘りごたつがあり、その周囲はコンクリートで囲まれています。
しかし、この掘りごたつ部分の施工が、どう見ても丁寧とは言えません。
床を支える木材の高さが左右で合っていない
掘りごたつの両側には、床を支えるための太く長い木材が通っています。
ところが、この木材の高さが左右で揃っていません。
一方で、部屋の外周を囲む木枠部分は、すべて高さが揃っており、施工は非常にきれいでした。
つまり、問題は「掘りごたつ部分だけ」に集中していることが分かります。
無理やり固定された床組み 歪みの原因が判明
掘りごたつの高さを間違えて作っているため、その上に太い木材を通すと、片側が約5cmほど浮いてしまいます。
「今までどうやって床を支えていたのか?」と確認してみると、
木材を無理やり下に押しながら、反対側から太い釘を2本打ち込み、捻じ曲げた状態で固定していた跡がありました。
これはつまり、
- 床は見た目上は平ら
- 実際には、掘りごたつの上付近が少し盛り上がっている
という状態だったことになります。
なぜ違和感に気づきにくかったのか 茶の間ならではの理由
この部屋は茶の間で、中央には常にテーブルが置かれていました。
そのため、掘りごたつの真上を歩くことがほとんどなく、床の盛り上がりに気づきにくかったのだと思います。
日常生活の動線によって、床の不具合が長年見過ごされていた典型的な例と言えそうです。
今回の床下修理で取った対策 平らにするための工夫
高さの合わない掘りごたつ側を避ける構造に変更
今回の床下修理では、床をできるだけ平らにするため、
高さが高くなっている掘りごたつ側には太い木材を通さず、少し離れた位置に変更しました。
格子状の床組みでも新たな問題が発生
しかし、横方向に細めの木材を格子状に配置すると、今度は掘りごたつの縁のほうが高くなり、床材を張る際に邪魔になります。
構造を一つ直すと、別の問題が出てくるのが、古い家の床下修理の難しいところかもしれません。
掘りごたつを残すか壊すか 分かれる判断
私自身は、掘りごたつを使う予定がないため、縁のコンクリート部分を叩いて壊してしまう選択肢も考えています。
一方、兄は「できるだけ現状を維持したい」という考えが強く、
どこまで手を入れるかについては、まだ結論が出ていません。
この判断が、今後の床下修理の方向性を大きく左右しそうです。
古い家の床下修理が進まない理由 想定外が次々出てくる
正確に作られた家であれば、床下修理も比較的スムーズに進みます。
しかし、今回のように施工ミスや無理な補修が次々と見つかると、その都度、考えながら対応する必要があり、どうしても作業は遅くなります。
古い家の床下修理は、単なるDIYではなく、
「当時の施工のクセと向き合う作業」だと、改めて感じています。

