『Vox Machinae』は、ロボットモノのVRゲームなのですが。動画を見た時には、面白そうでもあり、面白くなさそうでもあり、半々な感じでした。手を出そうか、出すまいか、結構、迷いました。
日本人の目から見ると、メカデザインやキャラクターデザインに気になるところがあり、日本語に全く対応していないのも、判断を難しくさせます。
最後は、こんな感じのロボットモノのVRゲームは、他に無く。代わりがないなら、折角だからやってみようかと重い腰を上げたのですが、思った以上に楽しめました。
『Vox Machinae』の読み方が、よく分からず。『Vox』は、ラテン語の声という意味のヴォクスなので、機械という意味の『Machinae』もラテン語読みだと『マシーネ』となりそうです。ただ、Steamの宣伝動画では、『ヴォクス マケナェ』と発音していて、英語読みだと、こうなるのでしょうか。
私の兄も、Meta Quest 2を持っていて、ロボットモノが好きなのですが。仕事で忙しいこともあり、このゲームを買ってやろうかなと話した時、『やめた方がいい』と私が止めました。
その理由は、このゲーム、シングルプレイの場合、SF世界への没入感があり、結果として、面白いものだったのですが。
ロボットの動きが、機械なリアルさがある反面、操作に慣れる必要があり、一つのミッションあたりにかかる時間も、結構、長めです。
ゲームが好きで、そのために時間が割ける方なら、楽しめそうですが、ちょっとした空いた時間で、すぐに楽しく遊べるというものではないと感じました。
しかも、このゲーム、キャラクターは、フルボイスなのですが、英語でプレイすることになり、そこそこの英語力が求められます。
単純に敵と戦うというものではなく、出撃前に作戦を伝えるブリーフィングがあり、戦闘中でも指示があるため、それが分かるか分からないかは大きいです。
シングルプレイのキャンペーンモードの内容なのですが。採掘会社のセキュリティとして、新たに配属されたのが、プレイヤーです。
警備員として、採掘現場で起こる揉め事を解決したり、敵が現れれば迎撃したり、輸送車の護衛など、ミッションは様々です。
宇宙船で各地へ飛び、任務にあたるという感じなのですが。その宇宙船には、同僚のパイロットもおり、オペレーター、メカニック、料理人、そして、全体を仕切る 船長もいます。
流れとしては、宇宙船内を歩き回りながら会話し、作戦会議を経て、出撃になります。出撃すれば、ハンガーからロボットに乗り込んだ状態で始まり、ゆっくりの二足歩行か、ジャンプジェットで機体を浮かせ、ジャンプするように移動しつつ、作戦を遂行します。
動画では、戦闘にスピード感がそれほどなく、ちょっと緩そうと思われそうですが、コックピット目線でもあり、ロボットの操縦が、左右の手によるレバー操作なため、結構、慌ただしくなります。
このロボットの扱いが、非常にリアルで、高くジャンプして、単純に落下して着地すれば、脚部にダメージを受けます。着地の衝撃を和らげるため、ジェットで軽く吹かす必要があります。
敵のロボットとぶつかっても、こちらの機体にもダメージがあります。一回で不能になるようなダメージではないのですが、体当たりは仕方なくやるという感じです。
単独で行動することは、ほぼ無く、二人で出撃したり、三人なこともあります。始めて間もない状況でも、次々と敵が現れたり、ギリギリな戦闘になりがちです。そこが、面白いとも言えるのですが。
ロボットの操作に慣れるまで、何度もやられますが、このゲーム、機体がやられると、強制脱出させられ、シートに座った状態で上空に射出されます。やられて、死んだとならないところに良さもあります。
ギリギリ勝った時に、ロボットの脚がやられていると、結構、辛いです。ミッション終了後、基地へ自力で帰還しなければならず、足がやられた場合、ゲージが溜まったらジャンプジェット移動し、また、溜まるのを待ってとなります。
しかも、着地でもろに衝撃を受ければ、残る片足も破壊され、そこで強制脱出。再び、戦闘からやり直しになります。これが、何度かありました。
レビューで評価が高いのは、一通りプレイして理解できます。キャラクターも人間味があり、いいSF感があります。
マルチプレイもでき、ユーザー同士がロボットで対戦もできます。これはこれで、面白そうですが、私は、オンライン対戦があまり好きではないので、未経験です。