8月下旬、自宅のガレージの門を開けていると、
何匹かの小さなハチが同じ場所へ飛んでいくのが目に入りました。

向かった先は、サッシの前に置いてある台の下です。
「もしかして巣があるのでは?」
と思って下から覗いてみると、やはりハチの巣が作られていました。
台の上からではまったく見えない場所だったので、
ハチが出入りするところを偶然見なければ、
しばらく気付かなかったかもしれません。
しかも、我が家でハチの巣を駆除するのは今年に入ってこれで2回目です。

前回はエアコン室外機のフレーム部分に巣を作られていました。
今回はハチの巣を駆除するだけのつもりでしたが、
ハチの大きさや数、巣の構造、蜘蛛による捕食など、
観察してみると次々に新しい発見がありました。
まるで夏休みの自由研究のようなハチの巣退治になりました。
今回のハチはかなり小さい

今回巣を作っていたハチは、
これまで自宅周辺で見かけていたハチよりかなり小型でした。
駆除後に定規と一緒に撮影してみると、
体長は1~1.5cm程度に見えます。
黒っぽい体に黄色い模様があり、
巣の形なども調べてみたところ、
コアシナガバチによく似ています。
ただし、専門家に見てもらったわけではないため、
この記事では「コアシナガバチと思われる小型のハチ」としておきます。
興味深いのは、今年最初に室外機へ巣を作ったハチも、
今回とよく似た小型のハチだったことです。
以前にも何度か自宅にハチの巣を作られたことがありますが、
そのころはもう少しずんぐりした、
ミツバチを思わせるようなハチでした。
なぜ今年になって小型のハチが2回続けて巣を作ったのかは分かりません。
近所では空き地に集合住宅が建ったり、
以前近くにあったゴミ集積場所が移動したりと
環境の変化もあったので、何か関係があるのかもしれませんが、
これはあくまで想像です。
ハチアブマグナムジェットで駆除
今回使用したのは、
我が家で以前から使っている「ハチアブマグナムジェット」です。

この殺虫剤で特に気に入っているのが、
折り畳み式のグリップが付いていること。

普段は缶に沿って折り畳まれていますが、
使用するときにグリップを起こすと、
ちょっと物騒な言い方ですが、
まるで拳銃のように構えることができます。
あとは狙った場所へ向けて、引き金を引けば噴射。
普通の殺虫剤のように缶の上にあるボタンを押すのではなく、
グリップを握った状態で引き金を引けるため、
離れたところにある小さなハチの巣でも狙いを定めやすいです。
実際にハチの巣を駆除するときは、できるだけ距離を取りたいもの。
強力な噴射力だけでなく、
「離れたところから狙い撃ちしやすい」ことも、
この殺虫剤を何度も使っている理由の一つです。
薬剤が当たるとハチが次々に落ちてきた

巣に向けて薬剤を噴射すると、
巣にいたハチがあっという間にボタボタと地面へ落ちてきました。
翌朝、明るくなってから確認すると、
殺虫剤で駆除されたと思われるハチは約27匹。
台の下という見えにくい場所だったこともあって、
これほどの数がいたとは思いませんでした。
小さな巣だからといって、
中にいるハチまで数匹とは限らないようです。
なお、ハチの種類や巣の位置によって危険性は大きく変わります。
特にスズメバチなど攻撃性の高いハチだったり、
高所や逃げ場のない場所に巣があったりする場合は、
小さな巣でも無理に自分で駆除せず、
専門業者などへ相談したほうが安全です。
「約11m」でも風があるとかなり流される
ハチアブマグナムジェットは遠距離まで噴射できるのも特徴ですが、
今回使ってみて改めて感じた注意点もありました。
駆除した日はそこそこ風が強く、
しかも台の下に向かって下から上へ噴射する必要がありました。
そのため、1m程度の距離でも薬剤がかなり横へ流されました。
さらに、使った缶の残量が半分以下になっていて、
普段より噴射の勢いが弱く感じました。
以前、別の場所で比較的新しい状態のものを使った際には、
地上から2階の窓付近まで余裕を持って届いた経験があります。
そのため今回飛距離が伸びなかったのは、風向きに加えて、
残量が少なかったことも影響していたのかもしれません。
実際に使ってみると、カタログ上の最大噴射距離だけではなく、
風や缶の状態を考える必要があると感じました。
巣の隣では蜘蛛がハチを捕まえていた

今回、思いがけない発見もありました。
ハチの巣があった台のすぐ隣、
プランターとの間に蜘蛛の巣が張られていたのですが、
そこにもハチが何匹も引っ掛かっていました。
よく確認してみると、蜘蛛の巣に残っていたハチは約8匹。
さらに蜘蛛の巣の下には、
以前に捕食されたと思われるハチの残骸もいくつも落ちていました。
どうやら蜘蛛は、私がハチの巣に気付くよりずっと前から、
巣を出入りするハチを捕まえていたようです。
蜘蛛の糸の粘着力もかなりのものでした。
割り箸を使ってハチを1匹取り出そうとしたところ、
糸でつながった周囲のハチまで一緒に付いてきました。
このサイズのハチが一度引っ掛かったら、
逃げ出すのはかなり難しそうです。
普段、自宅に蜘蛛の巣が張られていると、
どうしても「汚いから掃除しよう」と思ってしまいます。
蜘蛛そのものも、家の周りでは
どちらかといえば歓迎されない存在でしょう。
ところが今回、その蜘蛛が人知れず
何匹ものハチを捕まえていたことが分かりました。
普段なら邪魔者扱いしてしまう蜘蛛が、
実はハチを退治してくれていた。
今回のハチの巣退治で、
一番意外だった発見はこれだったかもしれません。
殺虫剤で死んだハチと蜘蛛に捕まったハチには違いも

もう一つ面白かったのが、死んでいるハチの姿勢です。
ハチアブマグナムジェットを浴びて落ちたハチ(画像 左)は、
脚を内側へ縮め、全体的に丸まったような状態になっていました。
一方、蜘蛛の巣に掛かっていたハチ(画像 右)は、
脚や体が比較的伸びた状態で残っています。
蜘蛛の巣に残っていた個体は乾燥したようにも見えました。
死に方や死後の状態によって姿勢は変わるため、
これだけで一般化することはできませんが、
今回実際に観察した個体では明らかな見た目の違いがありました。
翌朝、ハチの活動がないことを確認して巣を撤去
殺虫剤を噴射した当日は巣をそのままにしておきました。
実際、その後1匹だけハチが戻ってきて、
壊滅した巣の周辺をしばらく飛び回っていました。
翌朝、ハチの活動がないことを確認してから
台を外し、巣を撤去しました。

取り外した巣を定規で測ると、
今回の巣は幅6~7cmほど。
台の下に付いている状態では全体像が分かりませんでしたが、
取り外してみるとかなり立体的で、
家族に見せても「こんなに大きかったの?」と驚くほどでした。
巣には白く蓋(ふた)をされた育房も多数残っており、
まだ羽化していない個体もいたようです。

また、今年最初に室外機から撤去した巣(画像 左)も残っていたので並べてみると、
今回のほうがかなり大きく成長していました。
ハチの巣は意外なほど軽かった
撤去した巣を触ってみると、
見た目から想像するよりずっと軽く、乾燥した感触でした。
個人的には、昔触ったことのあるカマキリの卵や、
麩菓子のような感触に少し似ています。
ハチの巣は木などから集めた繊維を利用して作られているため、
見た目は複雑な構造でも、実際には紙細工のように軽いものでした。
これだけ薄く軽い材料で、
数十匹のハチや幼虫・蛹を支える構造を作っていると考えると、
なかなかよくできています。
今年2回目のハチの巣退治になった
今回は、父が帰宅するためガレージの門を開けたことがきっかけで、
偶然ハチの出入りに気付きました。
もしあのとき数匹のハチが
同じ場所へ入っていくところを見なければ、
台の下という完全な死角だったため、
さらに巣が成長していたかもしれません。
そして今年は、室外機のフレームに続いてこれで2回目。
これまで見慣れなかった小型のハチが
同じ年に2回続けて巣を作った理由は分かりませんが、
来年からは春~夏にかけて、室外機の周辺や台の下面など、
雨が直接当たらず巣を作れそうな場所を時々確認してみようと思います。
今回使ったハチアブマグナムジェットについては、
実際に何度も使ってきましたが、遠くまで薬剤を飛ばせることに加えて、
折り畳み式グリップとトリガーで離れた場所から巣を狙いやすいところが、
個人的には一番気に入っています。
今回の使用で残量もかなり減ったので、
次に必要になったときに困らないよう、
新しいものを1本用意しておくことにします。
とはいえ、今年はすでに2回。
できれば新しい1本には、しばらく出番が来ないことを願いたいところです。

