母から突然、
「ちょっと悪いんだけど、鍋が外れなくなったわ」
と声をかけられました。

見てみると、同じ大きさのステンレス鍋がぴったり重なっていました。
話を聞くと、その日は母がラーメンを作って食べようとしたところ、
父が予定より早く帰宅したそうです。
普段は父の分まで同時に作ることがほとんどなく、
急いで同じ大きさの鍋をもう一つ使うことに。
ラーメンを作り終えたあと、熱いまま鍋を重ねて置き、
ふと上の鍋だけ持ち上げようとしたら、下の鍋とくっついて外れず。
「水をかければ外れるかもしれない」と考え水で冷やすも、
まったく取れる気配がなく、どうにもならなくなったとのこと。
私も外そうとしたけれど、びくともしない

母から「鍋が外れない」と聞き、私も挑戦してみました。
ところが、力任せに引っ張ると手首を痛めそうなくらい、
しっかりとハマっています。
これは簡単には外れそうにありません。
洗剤や油を試しても効果なし
そこで思い出したのが、
指輪が外れないときに石鹸や食器用洗剤を使う方法です。
鍋も滑りが良くなれば外れるかもしれないと思い、
重なった鍋の隙間へ食器用洗剤を流し込みました。
さらに食用油も試しましたが、まったく動きません。
最後はハンマーで鍋の持ち手を軽く叩き、
振動を与えてみましたが、それでもびくともしませんでした。
もう買い替えるしかないと思った
ここまで試しても外れなかったため、
「もう買い替えるしかないかな」と考え始めました。
Amazonで似たような鍋を探しながら、
せっかく買うなら同じ失敗を繰り返さないよう、
今度はサイズ違いの鍋を2つ購入しようと考えました。
価格は、2つで5,000円ほど。
この直径20cmほどの鍋は、
一人分のラーメンや味噌汁を作るのにちょうど良い大きさで、
わが家では最も出番の多い鍋です。
その鍋が同時に2つも使えなくなり、
「早く注文しなければ」と本気で焦りました。
最後に試した熱湯が決め手だった

注文する前に、最後にもう一つだけ試してみることにしました。
固着した鍋より一回り以上大きな鍋で熱湯を沸かし、
その中へ重なった鍋を入れて、鍋全体を温めてみました。

すると、10秒もしないうちに、
「ボコン!」
という大きな音とともに、
あれほど外れなかった鍋が一瞬で外れました。

思わず「えっ、本当に!?」と声が出るほど驚きました。
ステンレス鍋が伸び縮みするとは…
今回の鍋はステンレス製です。
調べて初めて知ったのですが、ステンレスは熱が加わるとわずかに膨張し、
冷えると元の大きさに戻る性質があるそうです。
普段は意識することはありませんが、
調理器具のように高温になるものでは、
そのわずかな伸び縮みが今回のような固着の原因になることもあります。
正直なところ、「鍋がそんなに伸び縮みするの?」とも思うのですが、
今回の出来事を振り返ると、納得させられるところもあります。
同じように困っている方へ
もし、熱いステンレス鍋を重ねたあとに外れなくなってしまったら、
無理に力任せで引っ張ったり、工具で強引に外そうとせず、
一度、熱いお湯で湯せんすることをおすすめします。
今回は、「ボコン!」という音とともに、
あれほど外れなかった鍋があっさり外れました。
危うく新しい鍋を注文するところでしたが、
おかげで余計な出費をせずに済みました。
ステンレス鍋が熱でわずかに伸び縮みすることも分かり、
思わぬトラブルでしたが、新しい発見にもなった出来事でした。

