
ストレス解消になるんじゃないかと思い、使い捨てベイプを購入し、吸ってみたんです。これは、使い捨てながら、3000回吸えるというもので、煙も多く、タバコ感があります。
半分ほど吸っての感想は、思ったほどのリラックス効果が感じられず、また吸いたいという感覚も、それほどありません。フレーバーはメンソールアイスなのですが、吸った時に口に甘さが残り、フリスクを口に入れたような感じです。
ただ、煙を吸い込んでいるため、喉が渇いた感覚になり、大きく吸い込むとむせたりします。煙は水蒸気という話ですが、香料が入っているせい、喉にきます。
ペイプは、次世代の電子タバコとも言われています。液体のリキッドを熱して、煙を発生させ、様々なフレーバーがあるのも特徴です。使い捨ても、使い捨てじゃないタイプも、USBで充電して使います。
使い捨てタイプは、中のリキッドが無くなれば終わり、使い捨てじゃないタイプは、液体を入れ水蒸気を発生させるアトマイザー、熱するコイルなどの部品が消耗品で、これらを取り換えながら使い続けることになります。
価格は、使い捨てなら1000円前後から、使い捨てじゃないものでも、低価格なセットなら3000円台からあり、5000円あれば、一通り揃うという感じです。
ベイプのアピールポイントとして、紙タバコに比べ、害が少ないという話もあります。私も、最初、それならと使い始めたんですが、アメリカ食品医薬品局(FDA)やアメリカ疾病予防管理センター(CDC)の調査を見ると、使えなくなりました。
アメリカでの電子タバコによる肺障害の話では、酸化防止剤などに使われる『ビタミンEアセテート』が関連していると見られています。
日本でリキッドを販売しているところでは、ビタミンEアセテートを含んでいないと説明しており、海外製よりは、国内製となりそうです。ただ、考えてみると、問題は、ここだけではない気がします。
ベイプのリキッドは、プロピレングリコール(PG)と植物性グリセリン(VG)がほとんどで、これに香料などを加えたものです。大手の通販サイトでは、ニコチンなしの製品が多いです。
ベイプの販売サイトでは、健康に害が無いものという前提で書かれているのですが、よくよく考えると疑問が湧いてきます。
プロピレングリコールは、アルコールの一種です。防カビ剤として、麺類やおにぎりに含まれていたり、水にもアルコールにも溶けやすいという性質から、香料や着色料の溶剤としても使われていて、毒性が低いことでも知られています。
体内にも浸透させやすいという特性があり、塗り薬などの有効成分を吸収させやすくするため、利用されたりもするんですが。この特性から、有害物質を体内へ吸収させてしまう恐れもあります。
そうは言っても、プロピレングリコールやグリセリンは、食品添加物や医薬品にも使われていて、安全性が高く、害が少ない成分として広く知られています。
ただ、それは、食べたり、飲んだり、塗ったりということなので、肺の奥に吸い込んだ時の安全性まで保障するものではないんです。こういう使い方なら問題ないという話では、肺に吸い込むは、別の話になります。
これだけ多くの商品が販売されているんですが、分からないことが多いです。体に害があるとも言い切れず、体に害がないとも言い切れないのが、正直なところだと思います。
個人的には、よく分からない状況でも吸いたくなるほどの良さが、感じられませんでした。これは、喫煙の習慣がないからかもしれません。