築山節 著『脳が冴える15の習慣』日常生活で脳トレ、面倒が遣り甲斐に変わる本

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何をすれば、効率よく頭を動かせるようになるか、そのために、どんな身近なことが役に立つのか、それについて書かれているのが、築山節 著『脳が冴える15の習慣 ―記憶・集中・思考力を高める』という本です。

この本の中では、脳が冴える良いことが書かれているのですが、これを踏まえて、自分なりにアレンジして、無理なくできるものを見つけるようにも書かれています。

これは、誰にでも同じように良いとは限らず、向き不向きがあるからだと思います。この本で紹介していることの中で、自分に合うものを選んで実践するのが良さそうです。

特に、興味深く読めたのが、家事は脳トレになるという話です。これ自体は、どこかで聞いたことがあるようなもので、特に珍しい話でもないと思われそうですが。この本に書かれているのは、ありがちなものとは、ちょっと違います。

脳には、思考や創造性を担っている 前頭葉があり、これが使い過ぎ、疲労すると、上手く機能しなくなります。そこで、感情に関する 原始的な脳の働きが強くなり、頭を使って、何かやっていたとしても、疲れてやめたくなるという流れになります。

スポーツの場合は、前頭葉が、瞬間的にではなく、効率よく動き続けることが重要になり、それを保つための脳の体力、耐性が必要という話になります。

それを鍛えるには、面倒と感じることをすればいいと説き、そこで、家事が理想的な脳トレという話になります。この本の中では、料理と整理整頓を含めた掃除に触れており、なるほどと感じるところがあります。

料理の場合、一品だけではなく、何品か用意することもあり、いくつかの料理を同時に作り始め、途中で後片付けしたり、火加減などのタイミングもあるため、かなり頭を使う作業です。

掃除にしても、綺麗にするだけではなく、整理整頓となると、片付けるだけではなく、使う頻度を考えて、取り出しやすいところに置いたり、複雑さがあります。

面倒と感じることを積極的に行えば、やり始めたら終わらせなければならず、考え続けることで考える体力が付くという話になります。

家事は面倒だからと避けてしまうと、脳トレの機会が減ることにもなり、知らず知らずのうちに、考える力や体力が低下するとも言えそうです。

ただ、脳トレになるからと言って、疲れた状態で無理してやるのも体に悪く、精神的にも良くないため、適度にという話にはなりそうです。

面倒なことほど、ためになると思えれば、少しは辛さも緩和され、遣り甲斐も感じられ、いい考え方なのかもしれない。


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