金光 サリィ 著 『人の目を気にせずラクに生きるために黒猫が教えてくれた9つのこと』 物語で読みやすく、人付き合いの悩みを解決する本

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日々の生活の中で、明確な理由がないにもかかわらず、窮屈に感じたり、冴えないと思うことが、誰にでもある。

それが、なぜかということを示し、抜け出す方法について書かれているのが、金光 サリィ 著 『人の目を気にせずラクに生きるために黒猫が教えてくれた9つのこと』という本です 。

この本は、自己啓発本としての内容もありつつ、一つの物語として、語られている点に特徴があります。カフェバーにいる黒猫の目線で書かれ、物語だけに状況が理解しやすく、読みやすいです。

内容としては、他の自己啓発本と重なる部分も多く、自分自身の価値観を持ち、振り回されないことが基本にあり、積極的に自分らしく生きるというものです。

印象に残る部分は、自信を持つ方法として、ひとりで行動することを挙げています。これは、自分で決め、自分で行動することで、確実に実行できることです。それが、自分に対する約束を果たしたことになるというのです。

自分に約束をして、自分で約束を守るから、潜在意識で、自分は約束を守る人間と感じ、それが、自信につながるというのです。

この他、嘘を付けば、相手に嘘を付いてるようでも、自分にも嘘を付いており、それにより、自分を信じられなくなるともあります。これは、約束を守る話とは、逆のパターンと言えます。

困難の乗り越え方についても、脳は守ろうとする機能から、変化を好まず、新たなことを始めようとしても、やめさせようとします。

それは、周囲の人が、やめさせようとすることと同じ働きです。そんな抵抗があっても、何度も繰り返すうちに、やろうという気持ちになるというのです。

この考え方だと、消極的な気持ちも認めつつ、客観的にそれを捉えながら、積極さもあります。積極的に行動しなければダメだと考えるよりも、脳は、もともとそういうもので、自分の考えとは限らないという捉え方の方が、柔軟さがあります。

物語ならではのキャラクターがあり、それが話している雰囲気があるため、それが気に入れば大きな説得力があり、素直に聞き入れることができますが。その逆になる可能性もあり、これは、物語を読むことに好意的かどうかで違いが出ると思います。

よくある自己啓発本は、味気なく、最後まで読むのが辛いという方、物語がある方が読みやすいという方には、打ってつけの本かもしれません。


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