『Smash Drums』(スマッシュドラム)は、ドラムを叩く感覚で楽しめるVRリズムゲームです。様々なリズムゲームがある中、楽器に寄せたもので、動きが大きく、いい運動になります。
ドラムというと、男が憧れる楽器というイメージがあり、私の周りだけでも、ドラムセットを持っている人が、結構、います。
10歳以上離れた従兄弟(いとこ)がドラムセットを持っていたり、知人の家には、電子のドラムセットが置いてありました。学生の頃、ドラムが叩ける友人ができ、教えてもらいながら、私も少し叩いたことがあります。
電子ドラムの知人は、仕事が忙しく、買ったものの、やれる時間がないという話だったのですが。従兄弟の場合、普通にドラムセットなので音が凄く、特に足元のバスドラムが低音で響きます。
数件離れた家からでも、あそこの家で叩いていると分かるような音です。完全防音の防音室でもない限り、住宅地で叩くのは無理だなと感じました。
そんなこともあり、ドラムへの憧れがあるのですが、そんなドラムを叩く感覚で楽しめるVRゲームが、どんなものなのか興味があり、購入しました。
VRでゲームやアプリを購入する時、やりたかったこと、体験したいことが切っ掛けで購入することが多いです。PS4のゲームを買う時とは、買う目的が違うような気がします。
このスマッシュドラム、ドラムが次々と流れてきて、白い枠に入ったところでタイミング良く叩くというものです。
ドラムの見た目で、叩く時の強弱を変えたり、炎が飛んでくると、スティックをクロスして鳴らすなどして、得点を稼ぎます。叩く際に強弱があるというのも、楽器らしいです。
曲が終わった後、ランキングが表示できるんですが、その他にも、プレイヤー全体で、どこら辺の位置にいるかも分かります。全体の何%の中に入っているという感じです。
シングルプレイでも、ランキングが分かると、またやりたくなり、いいモチベーションになります。このゲームには、マルチプレイもあり、協力プレイや対戦もできます。
曲は、追加されるなどして、現時点では、46曲です。穏やかな曲もあれば、ハードロックやメタルな曲もあり、曲の幅が広いです。
使われている曲は、このゲーム向けにというものではなく、普通に音楽番組で流れてくるような、ちゃんとした曲です。
練習モードで、曲を遅くして、ドラムを叩く感じを掴むことはできるのですが。難易度が一番低い イージーでも、ちゃんとした曲ばかりなこともあり、それなりに難しさがあるという印象です。
それでも、音楽的な知識ゼロでも、いい曲に合わせて、それなりにプレイできるのですから、よくできたアプリだと思います。
これをゲームとして、見てしまうと、楽器らしい厳しさが感じられる分、評価が割れそうです。それだけ、楽器をプレイしている感覚に近いです。
プレイする背景を選ぶことができ、ライブのステージで演奏するようにもでき、歓声も聞こえ、気分がいいです。スティックを持つ手を上にあげると、大きな歓声が上がります。
購入する際に、一番、気になったのが、ドラムを叩いた時に音が出るのかということです。楽器として、ドラムを叩いている感覚を味わうには、叩いた時の音がなければ、楽器感が損なわれます。
これは、ちゃんとありました。曲が流れる中、ドラムを叩けば、その音がします。叩かなければ、その部分のドラムの音は無いです。
このゲームの評価は、かなり高いのですが。レビューの中には、コントローラーを振っているのに反応せず、叩き損ねるというか、叩いているのに空振りになるという話が、いくつかあります。
コントローラーの反応が悪い時の対処法は、コントローラーのバッテリーが低ければ新しいものに交換、ヘッドセットとのペアリングをスマホのアプリからやり直したり、部屋が暗い時は明るくなどです。
私も、始めたばかりの頃、何度かプレイしていて、叩いているのに、空振り扱いになりました。いろいろ試して、現在では、全く空振りが起こらなくなったのですが。
その方法は、まずは、ドラムの高さを叩きやすい位置へ調節します。私の場合は、立ってプレイしていることもあり、少し高めにしています。
ここが一番大事だと思うんですが。このゲーム、判定が厳しいこともあり、叩く位置を軽く見つつ、叩いています。これをするだけで、空振りは無くなると思います。
実際に楽器を弾く時に、ギターなら弦をを押さえる指を見たりしますが、あの感覚です。ゲームだから、ここら辺だろうと思い、見ないで叩くと空振りが発生します。
歓声を浴びるため、曲中にスティックを持つ手を頻繁に高く上げていると、上げた状態から慌てて、ドラムを叩くことになるんですが。余裕がない状態で叩こうとするため、この時も空振り扱いになることが多いです。
このリズムゲーム、曲にもよるのですが、3曲くらいやると、上半身に汗をかきます。やり過ぎると胸の胸筋、二の腕、脇の下の大円筋あたりが張り、筋肉痛になります。
1曲でも、ドラムはリズムを刻んでいるため、叩く回数は多いです。曲に合わせて体を動かすため、始めてしまうと途中でやめられず、上半身が妙に鍛えられます。
私自身、健康のために、体を動かさなければとは思うのですが。ただ、そのためだけに運動するというのは、なかなかモチベーションが保てず、続きません。
それが、VRゲームなら、遊び感覚で体も動かせて、一石二鳥な良さがあります。ゲームが不健康というイメージが、VRゲームならくつがえせそうです。